外壁塗装工事の「シーリング」と「コーキング」とは?解説します。
こんにちは!
あま市で外壁塗装工事・屋根塗装工事専門店の株式会社大和創建です。
外壁塗装をお考えの際に「シーリング」や「コーキング」という言葉を聞くことがあると思います。
この「シーリンング」や「コーキング」は、基本的には外壁塗装とセットで必要になってくることが多いですが
一体何なんだろう?違いはあるの?
と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
「シーリング」・「コーキング」とは一体何なのか?またどう違うのか?
本日は「シーリング」と「コーキング」につて詳しくご説明していきたいと思います😊
シーリングとコーキングの違いとは?
外壁塗装でよく耳にする『シーリング』と『コーキング』ですが、実は呼び方が違っているだけで
同じ作業を表します。
『シーリング』=『コーキング』になります。
では、なぜ2つの呼び方あるのでしょうか?
その理由の第一には実質的に最初のシーリング材が油性コーキングであったからです。
1950年ころから輸入され、それから多くの会社が国内生産を始めました。
ですから、使用され始めた当初は多くの人がコーキングと呼んだため
後から出てきたシーリング材より一般的に広がったままになっています。
またその他の理由としては、以前は油性コーキングを使うときには「コーキング」、それ意外の製品を使うときには「シーリング」
と呼んで区別されていましたが、
含まれているアスベストが問題視され油性コーキングは2004年に廃止されました。
現在は油性コーキングは使用されていませんが、使う製品が違っているだけで作業自体は同じだったため、以前の名残でコーキング
と呼ぶ職人さんもいるということです。
その他の理由としては
<商品名が統一されていない>
シーリングとコーキングが混同する理由には、商品名も関係しています。
同じ作業で使う商品でも「○○シーラント」という使用品名のものがあったり「○○コーク」という商品名のものもあります。
どちらもシーリングで使うものですが、メーカーがシーリングとコーキングの名前を両方使っているため、使用する側の呼び方も統一されないのです。
シーリングの役割
(ここからは、シーリングで統一していきます)
シーリングとは、外壁のサイディングボードやALCパネル同士を繋いだり、ガラスサッシや窓枠、配管周りなどを充填剤で埋める施工のことです。
また雨水などの侵入を防ぎ、外壁の負担を軽減し建物の劣化を防ぐ役割があります
ほかにも、地震などの際に壁などの建材同士がぶつかり合うことを防ぐクッションとしての役割や、
建材を固定する目的として使われています。
家の中では、お風呂の浴槽と壁の隙間、キッチンや洗面台まわりなど、水を使う場所で防水性を高めるために使われることが多いです
シーリング工事とはどんな作業?
シーリング工事には
打ち増し・打ち替え
の2種類あります。
『打ち増し』は、既存のシーリング材の上に新しいシーリング材をかぶせる工事です。
『打ち替え』は、劣化した既存のシーリング材を撤去して、新しいシーリング材を入れ替える工事です。
どちらにするかは、シーリング材の劣化の状態や目地の深さから判断します。
基本的には「打ち替え」が望ましいですが、コスト面では「打ち増し」の方がコストを抑えることができるので
シーリング材の劣化が酷くない場合には「打ち増し」で対処する場合もあります。
また、シーリング工事は一見簡単そうな作業に見えるかもしれませんが、実際は大変難しい作業です。
技術が必要な作業になるのでシーリング専門の職人さんが行う必要があります。
ではここからは、「打ち替え」のシーリング工事の工程を見ていきましょう。
既存シーリング撤去
新しいシーリング材を入れるため、古くなったシーリング材をキレイに除去します。
プライマー塗布
シーリング材と接着面との密着性を高めるためにプライマーを塗布します。
シーリング打設
コーキングガンを使用してシーリング材を充填します。
ヘラ押さえ
シーリング材を充填した後、形を整えるためにヘラで押えます。
完了
養生テープを剥がして乾燥させたら完了です。
以上がシーリング工事の工程になります。
では次にシーリングが劣化した場合はどのような状態になるのか
見ていきましょう。
シーリング材の劣化症状とは
黒ずみ・汚れ
シーリングには、柔らかくして加工しやすくするために可塑剤というものが入っています。
塗料の相性が悪いと、この可塑剤が表面に浮き上がってきて、黒ずんできます。
これを「ブリード現象」と言います。
ブリード現象が起こると可塑剤が少なくなるため、シーリングが固くなり目地の痩せを引き起こし
亀裂が入りやすくなります。
目地から剥離している
シーリングの寿命が5~10年程度であるため、経年劣化によって剥離は発生します。
施工から数年しか経っていない場合はプライマー(接着剤)の塗り忘れ
などの施工不良が原因で起こる場合があります。
目地からの剥離は外壁の防水機能が失われた状態であるサインなので、放置していると雨水が浸入しカビ発生の原因にもなります。
早急な対処が必要です。
ひび割れ
シーリングが劣化していると柔軟性が失われ、真ん中に細かくひび割れが入ってきます。
大小に関わらずひび割れを放置しているとシーリングの破断につながり、増し打ちといった比較的手間のかからない補修では対応できなくなります。
特に細かいひび割れは、一見問題がないように見えるため放置しがちですが
シーリングの劣化がかなり進んでいて、防水機能が失われた状態ですので、早急な対処が必要です。
ひび割れを見つけたら、業者へ相談することをおすすめします。
【まとめ】
本日は「シーリング」と「コーキング」についてお話させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
シーリングは目立たない部分ですが、雨が建物へ侵入することを防ぎ、建物の老朽化を予防するという
とても重要な役割を担っています。
またシーリング工事はとても難しい専門的な工事のひとつであり
建物を長持ちさせるための重要な工事の一つでもあります。
外壁塗装をお考えの方は知識として知っておいてくださいね🤗
大和創建では、無料で外壁診断をさせていただきます!
定期的に診断を受けてお家の劣化状況をしっかり把握しましょう😊