寒冷地だけではない!冬に起こる外壁の凍害とは?
こんにちは!
清須市で外壁塗装工事・屋根塗装工事専門店の株式会社大和創建です。
年明けは暖かい日が続きましたが、再び寒さが戻ってきましたね❄️
この地方でも朝晩は0℃以下になることが多くあり、外壁が凍結することがあります。
外壁が凍結することによって生じる障害を「凍害」と言います。
今回は、冬に注意したい「外壁の凍害」についてお話したいと思います😊
凍害とは
凍害とは、外壁のひび割れや外壁の表面が剥がれ落ちていく劣化現象です。
凍害というと寒い地域だけのものと思われがちですが、実は寒い地方だけに起こるという訳ではありません。
寒冷地より確率は低くはなりますが、暖かい地方においても同じように凍害は存在します。
凍害の原因
凍害が発生するもっとも大きな原因は、外壁の経年劣化です。
窯業系サイディングと呼ばれる外壁材やコンクリートは、原料にセメントが使用されています。
セメントは水分や湿気を吸収しやすいため、新品時には水分の吸収を抑える塗料が塗られていますが、
紫外線などにより塗膜が剥がれ防水性(撥水性)が低下していきます。
撥水性が低下した外壁材は水を吸収しやすくなります。
吸収した水が外部の気温により凍ることで水分が膨張し、外壁表面が剥がれてしまうのです。
冬場は、冷たい外気と日中の太陽によって、凍結と融解を繰り返すことで症状が進行してしまいます。
凍害はどこに発生するのか
凍害はコンクリート部分に発生しやすいですが、その他の場所にも起こります。
・窯業系サイディングボードの外壁
・バルコニー
・建物の角(サイディングボードのコーナーなど)
・台所、洗面所、トイレ
・リビング
・アルミサッシ
など、凍害はとりわけ水回りに発生しやすい障害です。
風呂場・台所・洗面所に面している外壁や
湿気や結露、雨が長い間滞留する箇所は発生しやすい箇所といえるでしょう。
また、ひび割れの起こりやすいサイディングボードの目地や、室内と室外で気温が大きく違うリビングの外壁も凍害が発生しやすい場所です。
凍害は外壁の表面に出来るだけでなく、外壁の内部にも深刻なダメージを与えることがあります。
他にも、水切り、幕板、破風板、バルコニー、建物の角も水分が浸入しやすく、凍害が発生しやすい部位といえます。
凍害の症状とは
凍害の症状には、主に3つの種類があります。
①ひび割れ
外壁表面にひび割れが発生する現象です。
凍害の初期症状で、凍害が進行するとヒビ割れが大きくなり、水が浸入しやすくなります。
最低気温が−2度以下になると発生しやすくなります。
②ポップアウト現象
外壁表面が薄い皿状に剥がれ落ちる現象です。
ポップ(弾ける)アウト(外へ出る)という意味のとおり、凍結による圧力に耐えられず、内側から外に押し出されるように剥がれます。
③スケーリング
ポップアウトより広い範囲で外壁が剥がれ落ちます。
最低気温が−2度以下になると発生しやすくなります。
症状は少しずつ進行していき、見た目だけの問題ではなくなります。
また、初期に対処しておけば、症状も費用も抑えられますが、
建物の構造にまで影響を及ぼしている状態にまで至ってしまうと、大規模な補修工事を行わなければなりません。
凍害が発生してしまったら?
ポップアウトや微細ひび割れは、部分的にパテなどで補修を行い、水の侵入を防ぎます。
但し、根本的な対策にはなっていないので、あくまでも応急処置です。
長年放置してしまって劣化が進んでしまっている場合は
ヒビや欠損している箇所は補修した上で塗装を行い、塗装によって防水機能を取り戻します。
最も効果的な方法は、凍害の部分を新しく作り直す、もしくは張り替えることです。
新しい建材は、耐久性と防水性が高いので、凍害のリスクを減らすことができます。
凍害を発生させないためには?
・定期的に水回りやコンクリート部分のチェックする
・築10年たっている場合は専門家に見てもらう
・窯業系サイディングボードを使用している場合は新築から7~8年で専門家に見てもらう
外壁塗装は定期的に行うべきものですが、それは凍害などの被害が発生していないかどうかの点検にもなります。
凍害は目に見える障害ももちろんありますが、素人目ではわからないような箇所に被害が出ていることもあります。
外壁塗装を定期的に行うことで、こうしたチェックの漏れを防ぐことができ、凍害を未然に防ぐことが可能です。
まとめ
凍害は発生してしまうと建物内部にまで被害が浸潤してしまうこともあるため、場合によっては大規模な補修工事をしなければならないこともあります。
凍害による塗装の剥離は、塗り直しをすれば元に戻るというものではありません。
凍害が発生した状態のままその上から塗装をしてしまうと、高い確率で再び塗装の剥離を起こしてしまいます。
また凍害は、素人目で判断がつきにくい場合があり、表面だけでなく内部に凍害が発生している場合は個人では対処しきれません。
点検やメンテナンスをするにしても、自己診断をするのではなく、その道のプロにお願いをして見てもらうというのが最も賢明な方法です。
大和創建では劣化症状の診断やお見積り・ご相談は無料です❗😆
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